• 2月 24, 2026

2025-2026インフルエンザ情報

2025年冬~2026年春のインフルエンザ情報について簡単ですがまとめてみました。

まずは一般的なインフルエンザA型、B型の基本的な情報から

項目A型B型
主な流行規模大流行を起こす地域的・季節的流行
変異のしやすさ抗原が非常に変異しやすい変異はするがA型より穏やか
宿主人・鳥・豚など幅広いほぼ人のみ
流行時期例年12〜2月が中心やや遅れて2〜3月が多い
症状の強さ比較的強い傾向(高熱・全身症状)やや軽め〜同程度(長引くことも)
胃腸症状少なめ比較的出やすい(特に小児)
抗原型H(ヘマグルチニン)とN(ノイラミニダーゼ)の組み合わせ(例:H1N1)H・NはあるがA型ほど多様ではない
ワクチン毎年A型2種類+B型1〜2種類を含む(4価ワクチンが主流)同上


🔬 ウイルス学的な違い

  • A型は 抗原シフト(大きな変異) を起こすため、新型インフルエンザの原因になります。
  • B型は 抗原ドリフト(小さな変異) が中心で、大規模パンデミックは起こしません。
  • B型には主に「山形系統」「ビクトリア系統」があります。

📈 2026年シーズン全体の特徴(A型B型の両方について)

  • 流行開始が例年より早い:2025年10月頃から流行の立ち上がり。例年より早く流行が始まりました。
  • 海外でA型が依然多い:米国データではA型が多くの検出例を占め、変異株が広がっているとの報告もあります。
  • 日本でも年明けからB型が増加:2026年1〜2月の段階で、B型の検出が増加し、近隣でも学校閉鎖、学級閉鎖などの報告も出ています。

年明け〜2月にかけてB型の割合が増加 し、地域によっては警報レベルとなり、現在も(2026年2月下旬)まだ患者さんは増減を繰り返しています。

A型大流行後のB型流行パターン が今季も見られています。


🧪 ワクチン株(2025–26シーズン)

WHOや各国の専門家が選んだワクチン株は次の3種類です:

ワクチンに含まれる株(3価ワクチン)

株名(代表的なもの)
A(H1N1)A/Victoria/4897/2022(H1N1)pdm09系
A(H3N2)A/Perth/722/2024(H3N2)系
B (Victoria lineage)B/Austria/1359417/2021(Victoria系)

※ 日本でもこの3株が季節性インフルエンザワクチン株として選定・供給されています。


🔍 実際の流行株との一致(2026年時点での観察)

A型について

  • A(H1N1)
     この株自体は広く流行中のA型に含まれています。
     よって ワクチン株と一致している とみなせます。
  • A(H3N2)
     この亜型も 主要な流行株 として多く観測されていますが、
     H3N2内で「亜系統(subclade)」の変異株が出現しており、完全に一致していないことが指摘されています。
     → 完全一致ではない場合があるものの、全体としてワクチンで標的にされたグループはカバーしています。

👉 実質的に、A型ワクチン株と流行株は 大きな系統としては一致している と評価されていますが、H3N2では遺伝子変異が進んでおり ワクチン効果がやや低下する可能性があります。


🅱️ B型について

  • ワクチンで使われたのは B/Victoria 系統 です。
  • 2026シーズンの流行でも、日本や海外のデータではB型の流行例は主に Victoria 系統 が多いとされています。

👉 したがって B型についてはワクチン株と本流行株は一致している と考えられます。


📊 まとめ(2026年シーズン)

ワクチン株との一致状況コメント
A(H1N1)✔️ 大きく一致H1N1流行株はワクチン株と近縁
A(H3N2)⭕ 部分一致ワクチン株と同じ系統だが、細かな変異あり
B(Victoria)✔️ 大きく一致流行株とワクチン株は同じ系統

  • インフルエンザワクチンは 感染を完全に防ぐ目的ではなく、重症化や入院を減らすことが主な目的です。一致が完全でなくても効果は得られます。
  • 変異株(サブクレード) が出現すると、例えばH3N2ではワクチンとの一致度が落ちることがあり、これがワクチン効果の変動につながります。

👩‍⚕️ 臨床的なポイント(診療現場での印象)

  • A型:突然の高熱(38〜40℃)と、関節痛、筋肉痛が強い印象
  • B型:発熱はやや穏やかなこともあります。咳や倦怠感が長引くケースも散在
  • 今シーズンののB型は消化器症状が多いといわれており、特に年齢の低い方のB型では、腹痛・下痢などの消化器症状がみられる方がおります。

🦠 インフルエンザにかからない、悪化予防のために。

1️⃣ 免疫力の低下を予防

  • 睡眠不足
  • 強いストレス
  • 過労
  • 栄養不足(特にタンパク質不足)

👉これらをできるだけ減らしましょう。 免疫力が低下すると、ウイルスが侵入、増殖しやすくなります。


2️⃣ 高齢者の方はとりわけ注意を。

  • どうしても免疫反応が弱くなる
  • 体温調節機能が低下
  • 基礎疾患も多くなり、重症化リスクも高くなります。

👉早めの医療機関受診と検査をお勧めします。


3️⃣ 小児も気を付けて

  • 免疫の記憶が少ないため重症化することがあります。
  • 集団生活による曝露が多いため、持ち帰ってしまい家族全員が発症という事も。

4️⃣ 基礎疾患がある方

  • 心不全
  • 慢性肺疾患
  • 糖尿病
  • 慢性腎疾患
  • アレルギー疾患(花粉症などで粘膜が荒れやすい傾向)

特に呼吸器疾患、循環器疾患のある方は、感染後に状態が悪化しやすい傾向があります。


🌿 東洋医学的にみる免疫力の低下

■ 気虚(体力が弱いタイプ)

  • 疲れやすい
  • 食欲がない、胃腸が弱い
  • 汗をかきやすい

■ 衛気虚(バリア機能が弱い)

  • 寒暖差に弱い
  • 季節の変わり目に体調を崩す

このようなタイプは感染、悪化しやすい傾向があります。


🏠 かかりやすい環境

環境要因理由
乾燥(湿度40%未満)粘膜防御低下
人混み飛沫曝露増加
換気不足ウイルス滞留
冬季低温・乾燥でウイルス安定化

インフルエンザウイルスは乾燥した低温環境で長く生存します。


できるだけ環境を整え、感染の機会を減らしましょう。

今シーズンもそろそろ終わりに近づきましたが、まだまだ油断はできません。スギ花粉もそろそろ飛び始めています。体調管理にはくれぐれもご注意ください。

以上、簡単ですが、思いつくままにインフルエンザ情報についてまとめてみました。参考になれば幸いです。

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