• 9月 17, 2024
  • 12月 9, 2024

はじめに

西洋医学的診療と漢方

当院は、いわゆる西洋医学を主軸に置いて、できるだけ科学的根拠に基づいた診療を心がけております。現代医療の基本である 「エビデンス(統計的証拠)に基づく西洋医学」 による診療は、確固たる効果があり、各分野のガイドラインにより、疾患ごとにかなり細かく治療の指標が決められています。

しかし、全ての診療をこのガイドライン通りに治療を行いえばよいか?というと、実際には患者さんそれぞれに希望や訴えや体質があり、ご年齢による体力的な相違もあるため、一筋縄ではゆきません。世の多くの先生と同じように、その限界について悩み、歯がゆく思っていました。

西洋医学を患者さんに提供する際に、どうしてもエビデンスでは手の届かない部分が出てきます。なぜガイドライン通りの診療で、この症状が良くならないのか?という問題が出てきます。もちろん「どんな名医でも、どうにもならない」ことはありますが、基本的にそこは各先生の微調整や、工夫で埋めるのが、それぞれの医師の力であり、真骨頂と思っています。

そこに漢方を使うと、全てではありませんが、実に柔軟にその隙間を埋めることができます。科学あっての医療ではありますが、科学で改善しない実際の患者さんの訴えが、科学的エビデンスの少ない漢方により改善することをたくさん経験してきました。漢方推しになってしまう部分はありますが、自分はこの漢方の不思議な力に出会うことができて、医師として幸運であったと思っています。

漢方をどうしても服用できない患者さんが一定数いらっしゃることは、十分承知しています。当院としても、服用を無理強いをすることは致しません。ただ、改善が期待できる場合は、僭越ながらご提案はさせて頂いておりますので、受診の際は何卒ご了承ください。もし服用が難しい場合は、どうか遠慮なくお断りください。(もし断られて残念そうな顔をしていたら、どうかご容赦ださい。)

漢方について

なにか気になることなどございましたら、遠慮なくご相談ください。

また、ブログ中の様々な内容については基本的に個人的な見解であり、所属する組織、団体とは全く関係ありませんので、そのあたり、どうか寛大にご理解とご了承をお願い申し上げます。

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